あれから21日経ちました。今では少しずつ仕事にも復帰して日々過ごしております。大震災直後から2週間は水や食料の調達、知人の安否確認など夢中で動き回っておりましたが、ようやくガソリンの目処がたったので被災地へと向かいました。会社から津波被害を受けたお得意様の確認をとるように言われ、名取市閖上(ゆりあげ)へと車を走らせました。幸いにも難を逃れた方とお会いしてお話したのですが、そこから数百メートル先はほぼ全滅だと聞かされました。少し車を海側へと車を走らせるとテレビでは何度も観た光景が目の前にありました。泥にまみれた瓦礫の先に建物の形跡がありました。あの家には赤ちゃんがいた、とかおじいさんが一人で暮らしていた、あの家では、すごくわんちゃんを可愛がっていた。思い出すと、とてもじゃないですがカメラなど向ける事が出来ませんでした。その日から日々増え続ける死者の数などニュースもあまり観れなくなりました。なんとも言えない虚脱感がずっと続いております。今回の震災は多くの人が心に大きな傷を抱える事になりました。